2020年05月07日
赤ちゃんが母乳を飲まないとき
生まれて間もない赤ちゃんが母乳を飲まない時と、数か月たって飲まなくなった時とは原因が違います。
≪生まれて間もない時≫
退院した時にはほとんどの赤ちゃんが生まれた時の体重より少なめのことが多いようです。
熊本は、産後4日目に退院のことが多いので、それも一因ですね。
退院するときに生まれた時の体重を超えていれば安心ですが、
少なくなっていると、とても心配してしまいますね。
病院からも何度も「また来てください」と言われてしまいます。
赤ちゃんがとてもよく眠っていて「起こすのがかわいそうだから」とそのままにしておくと、
必要な栄養が足りなくて体重が減ってしまうこともあります。
3時間から4時間おきには必ず授乳しましょう。
特に夜中はママも疲れて寝てしまったりします。
できるだけ4時間を超えないように気をつけましょう。
ママのおっぱいは、まだ授乳の習慣がついていません。
母乳を作りすぎて張ったり、刺激が足らなくて母乳の出がよくなかったり、個人差が大きいものです。
一日に8回から10回くらいは吸わせるように指導されることが多いです。
「1回に20分以上吸わせている「」ことを繰り返すと、ママはへとへとになります。
産んだ病院や助産院に相談しましょう。
ママの肩こり、睡眠不足、冷え、栄養不足も分泌に影響します。
産んだ後に家事や育児のお手伝いの方を確保できない方は、
産む前にヘルパーさんなどに支援を依頼してください。
パパと二人で協力し合うのも大切ですが、お仕事を抱えているパパにも限界があります。
お互いの身体と心の安定のために応援してくれる方を確保しましょう。
お金が発生しますが、
熊本市では産後半年までヘルパーさんの派遣に補助が出ます。(無料ではありませんが)
そんな制度は利用しないともったいないです。
心や身体を壊すくらいなら、多少の出費は目をつぶりましょう。
母乳育児がうまくいかないと、
ママのせいのように感じてしまいますが、赤ちゃんにも原因があります。
赤ちゃんが十分におなかの中でおっぱいを吸う練習ができていないことがあります。
そんな中ちゃんのお口にママの指を(きれいに洗って)入れてみてください。
よく飲める赤ちゃんは、思ったより強く指を吸うことができます。
弱々しかったり、ほとんど吸ってくれなかったら、お顔や頭、お口のマッサージが必要です。
母乳をのまないならミルクなんて思っても、ミルクも上手に飲めないことが多いです。
(一般的な指導では、母乳を飲めなかったらミルクと言われてしまいます。)
そんな赤ちゃんは飲めるお口作りから。
体重が増えないとか、離乳食の時期になってよく噛まないなどで困ることも、表情が乏しくて誤解されることもあります。
それは困りますね。
他にはおっぱいのくわえさせ方を変えると飲みやすくなることも多いです。
ママの乳輪が全部隠れるように深くくわえさせることが大切。
赤ちゃんの抱き方を工夫するのも大切です。
これもうまくいかない時は、ご相談くださいね。
よく飲まない子はよく食べれないことにもつながりやすいので、
ママの心配がいつまでも続くし、楽しいはずの食事に興味がないなんて、人生をずいぶん損することになりませんか?
(私は食べることが好きなので、特にそう思ってしまいます)
母乳を飲まないのはママのせいだけではありませんよ。
心配しなくていいです。
おっぱいマッサージに行っても、食事をどんなに改善しても、
なかなか吸ってくれない、体重が増えない、飲むのに時間がかかりすぎるというなら、
赤ちゃんのお口に指を入れてみてくださいね。
お顔、頭、お口のマッサージをすると、ずいぶん飲むのが上手になります。
マッサージの方法は、ご来所の上お尋ねくださいね。
資料付きで解説いたします。
次回は、生まれたばかりの赤ちゃんではなくて、少し大きくなった赤ちゃんが飲まなくなった時のことをお話ししますね。
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Posted by めるてぃんぐ at 14:26
│赤ちゃんのケア